3泊4日で友達の両親の家へとアメリカのクリスマスを体験すべく、オレゴンコーストの田舎街Florenceへと小旅行してきました。
まずは、午前中全ての準備と少しの用事を慌しく何とか全て消化しきった後、オレゴン第二の都市(といっても人口20万くらい)Eugeneへとグレイハウントバスで向かう。はっきり行って、私はグレイハウントバスは
嫌いです。3割はヒッピーなのかホームレスか、そして残りの殆どの乗客もあまり友達にはなりたくない人たちばかり。グレイハウントと飛行機を乗り継いだらアメリカの貧富の差を勉強した事になるかもしれないのではと思う。今回も14歳くらいの子供がタバコを吸ってたり、顔に刺青をした18歳くらいの少女がいたり…。決して低所得層が嫌いだと言っているわけではなく、移動手段としてそんな雰囲気を漂わせるグレイハウントが嫌いという事。旅情もへったくれもあったもんじゃないと心から思う。1分でも速い到着を祈るばかりだ。ともかくそんなこんなでEugeneに到着して友達の両親の車に揺られ、オレゴンの大自然を駆け抜ける事1時間、Florenceに到着。
家では、友達の子供と遊んだり、
テレビではなく映画を見る。アメリカ人は本当に映画好き。友達曰く、「田舎の人は特に映画が好きで、その理由は特に何もすることがないから」。納得です。Florenceには何もありません…。ちなみにおれは4日間で9本は見た。友達は一年に300本以上は見てる年もざらにあるよ、と豪語。クリスマス後は、プレゼントでもらったScene it!というゲームを家族でしていて、内容は映画のクイズ。僕は一回も答えが浮かんできませんでした…。
2日目と3日目は近くの湖に自家用ボートで散策のボートツアー。この時ばかりはオレゴンに留学してよかったと心から思う。幸い友達にも恵まれ、こうして日本ではあまり出来ない経験を積めることは大きな留学の糧だと思う。こういった事を日本でも楽しめるようにお金と時間の余裕のある大人になりたいと思う。出来たらコテージを一件長野辺りに欲しいです。
アメリカでのクリスマスはEveではなく25日を指すのですが、家族の集まりの関係上この家では24日に伝統的なクリスマスデイナーを食べました。クリスマスディナーといっても、アメリカの多文化を反映して、ジンジャークッキーは伝統的だけれど、基本的に家族によってまちまちのよう。友達の家族では如何にもアメリカ料理といった趣のビーフの塊をオーブンで焼いたものとまるまるのターキー、マッシュポテトなどなど。
さらにアメリカのクリスマスといえば、ツリーの前に山済みとなったプレゼントは欠かせません。どうやら子供がある程度大人になってもプレゼントは挙げ続けるようで…、良く言えば家族の絆ですね。小さい子供には10個あまりのプレゼントを1つづつ包装してあげて曰く「プレゼントはあけるときが一番楽しい。」その通りでございます。さらには何と僕もプレゼントをもらいました。トレーニングシャツとマフラーとフリースのキャップ、そしてソックス一杯の文具品。予想していなかったので、かなり感激してしまった…。
そうそう、アメリカの家庭を語る上で忘れてはならないのが、彼らのボードゲーム好き。どの家に行っても必ずボードゲームの棚があって10個は重なって置いてあるし、こうやって家族が集まる時にはボードゲームをする。クリスマスの夜は、ボードゲームの王様ポーカーをした。ポーカーをボードゲームとしてくくってよいのかはわからないが、アメリカのポーカーはともかく本格的。チップからテーブルから通販やウォルマートを駆使して、本格セットを揃えるのだ。さらにポーカーといっても一晩で5種類くらいのゲームをする。肝心の成績のほうは+5ドル。
この家に行くと、アメリカの田舎に住んでいる中流階級の暮らしの勉強になる。そこには、日本人として彼らの生活から学ぶところたくさんもあるし、日本の良さを気づかされる事もある。アメリカと一言で言っても、オレゴンに暮らして、色んな家族と接する中で、その違いの大きさに驚く事が多い。勿論日本でも違いは驚くほどあるが、母国ゆえに気づいていても予想・想像の範疇で収まってしまう。ただ、ここは外国ゆえに想像をするだけの経験と知識が僕には備わっていない。だから正直に心から驚ける。そして、いつまでも心に残って、いつか自分が家族を築く時の一助になっていることを心から願うし、そう努力したい。